◆キャリア支援について
「キャリア支援」とは、
職業を通じて得ることのできる成長や発展の道筋や経験を支援することです。
職業を通じて、個人が自己実現や社会的地位の向上、経済的な安定、そして個人的な成長を目指します。
しかし昨今、価値観は多様化し、キャリア支援は職業上だけではなく人生における様々な役割も含めて考えることが必要となりました。
価値観は年齢や環境とともに変化することもあり、個人が経験やスキルを身につけ、新しい職業や役割に挑戦することで、キャリアを発展させることができます。
キャリアを考えることは「人生そのもの」を考えることです。

◆キャリア相談の必要性
アメリカの心理学者ダグラス・ホールは
「今日のような複雑で混沌とした社会においてビジネス界でおきる事象を完全に理解することはもはや個人の能力を超えており、社会に蓄積された知性をもってするしかない」と言っています。キャリアにおける正しい選択を個人でするのはもう難しいと言っています。
自律的なキャリア形成「自分のキャリアは自分で考えること」はとても重要ですが、それは自分ひとりだけで考えるのでなく、相談しながら自分で考え、選択していくことが大切です。

◆キャリア支援が企業内で注目される理由
キャリア支援を行うことで従業員は幸福感が得られ、モチベーションを高く働くことができ、それにより組織が活性化し、生産性の向上につながる傾向があり、社員へのキャリア支援は、生産性の向上、また企業の成長につながる取り組みとなります。

◆なぜ、生産性が向上するのか
キャリア支援では自律的なキャリア形成(キャリア自律)をご支援させていただきます。
米国キャリア・アクション・センターではキャリア自律を「めまぐるしく変化する環境の中で、自らのキャリア構築と継続的学習に積極的に取り組む、生涯にわたるコミットメント」と定義しました(花田, 2003)。
人生100年時代、またVUCAと呼ばれる企業をとりまく環境の変化が激しい時代、自ら環境の変化に合わせてキャリアを構築、学習を取り組むことにより柔軟に自分自身を変化させていくことができます。
昇進や昇格といった組織主導のキャリア形成だけではなく、自ら主体的にキャリアを構築し、能力開発を行うことによって自分の価値観に従った行動できるようになり、自分らしいキャリアを歩みやすくなります。それにより幸福感が得られやすく、モチベーションは上がり、個の能力を最大限に発揮することができ、企業の発展に大きく貢献する人材となります。

◆ウェルビーイングの実現
ウェルビーイング(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。
キャリア支援は「自分らしく生きがい、働きがいをもって、いきいきと働いていく」ためのご支援です。一人ひとりの大切な価値観に寄り添ったキャリア支援はウェルビーイングの実現に向けた取り組みでもあります。
